この時期に多いギックリ腰の原因と接骨院での治療について

冬季のギックリ腰(急性腰痛)について

この時期(冬季)にギックリ腰が多発するのには明確な理由があります。

実際には、ギックリ腰の約6割が冬に発生するという統計もあります。

冬にギックリ腰が多い主な理由

  1. 冷えによる筋肉の硬化
     気温が下がると血液循環が低下し、腰周りの筋肉の柔軟性が下がります。血行不良により疲労物質や老廃物が蓄積し、筋肉の緊張も増します。
  2. 運動不足による筋力低下
     冬は身体を動かす機会が減り、腰の動きが制限されます。筋肉を使わないことで柔軟性が低下し、急な負荷に耐えにくくなります。
  3. 心身のストレス
     寒さが心身へ負担をかけ、ギックリ腰の発症リスクを高めることがあります。
  4. 急激な動作への対応力低下
     筋肉が硬くなった状態で急に動くと、腰部の組織へ強い負荷が集中します。

接骨院でのギックリ腰治療

接骨院ではギックリ腰の病期に合わせ、対症療法と根本治療を組み合わせた段階的な治療を行います。

初期治療(発症から1〜2週間)
目的:炎症を抑え、痛みを軽減する

電気療法(ハイボルト)
筋肉の深部にアプローチし、神経の興奮を抑制して早期改善を図ります。

神経調整
痛みのコントロールを行います。

骨格調整
筋肉にかかるストレスを軽減し、腰への負担を抑えます。

通院頻度

急性期は週3〜4回が推奨されます。

中期治療(2〜6週間)
目的:構造と機能の回復

整復術
姿勢の歪みを整えます。

トリガーポイント療法
深層筋の硬結に直接アプローチします。

柔整マッサージ
血流改善を促します。

立体動態波などの物理療法
手技で届きづらい部位への補助的治療として使用します。

根本原因の評価
骨盤や脊椎の歪み、筋力バランス、姿勢習慣などを詳細に分析します。

後期治療(1〜1.5ヶ月)
目的:日常生活への復帰と根本治療の強化

日常動作に合わせた施術の調整
筋肉調整、骨格調整の継続
段階的なエクササイズ指導

重点項目
姿勢矯正プログラム
筋力バランス調整

メンテナンス期(3〜6ヶ月以降)
目的:再発予防と根本改善の定着

EMSによるインナーマッスル強化
体幹の安定性向上
姿勢保持筋の機能回復

骨盤・脊椎アライメントの正常化
筋膜リリースによる可動域改善
神経伝達機能の向上

生活習慣の改善
作業環境、睡眠姿勢、運動習慣の見直しなど

根本治療の重要性

対症療法だけでは、痛みが取れても再発リスクが高いままです。

構造的な問題(骨盤の歪み、筋力の偏りなど)を放置すると慢性化につながります。

根本治療では、姿勢や動作パターンの改善、筋骨格系の機能回復、自然治癒力の向上を目指します。

保険適用について

接骨院でのギックリ腰治療は、急性腰痛や外傷の場合に健康保険が適用されることがあります。ただし、治療内容により異なるため、来院時に確認が必要です。
予防的施術や体質改善などの一部は自費診療となります。

根本的な予防と改善のポイント

冷え対策
運動習慣の確立
生活習慣の改善
環境要因の見直し

まとめ

ギックリ腰の改善には、急性期の対症療法に加えて根本治療が欠かせません
接骨院では、急性期の痛みの軽減から回復・安定・予防に至るまで段階的な治療を行い、ギックリ腰になりにくい身体づくりをサポートします。

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記事監修者

院長 市川 大起

スポーツ経験と数々の怪我を乗り越えた“実体験からの施術”が信条。高校〜大学までハンドボールに打ち込み、腰椎分離症・膝靱帯損傷・交通事故など、数多くの怪我と向き合ってきた経験を持つ。「やりたいことができない日々」の苦しさを知っているからこそ、痛みに悩む患者様の気持ちに深く共感できる。

接骨院の先生方に支えてもらった経験が、この業界に進む原点となり、今では“自分が誰かを支える番”という思いで、日々施術と真摯に向き合っている。