不眠症について
不眠症とは
「眠れない」症状が1か月以上続き、日中のパフォーマンスが低下した状態と定義されています。単に眠れないだけでなく、それによって日常生活に支障をきたす疾患です。
現在、日本人成人の20.6%が慢性的な不眠に悩まされており、まさに「国民病」と呼ばれるほど身近な問題となっています。

不眠症の4つのタイプ
- 入眠障害(なかなか寝つけない)
ベッドに入ってから30分~1時間以上寝付くのに時間がかかるタイプ。精神的な問題や不安・緊張が強い時に起こりやすい。 - 中途覚醒(夜中によく目が覚める)
睡眠中に何度も目が覚め、一度起きるとなかなか寝つけないタイプ。年齢とともに多くなる傾向がある。 - 早朝覚醒(朝早く目が覚める)
予定より2時間以上早く目が覚め、その後眠れなくなるタイプ。高齢者に多い。 - 熟眠障害(ぐっすり眠った感じがしない)
睡眠時間は確保できているが、満足感が得られないタイプ。睡眠時無呼吸症候群などの基礎疾患が関係することがある。
不眠症の主な原因
- ストレス要因
- 仕事や人間関係のストレス
- 家庭環境の変化
- 経済的な不安
- 生活習慣の問題
- 睡眠リズムの乱れ
- カフェインやアルコールの摂取
- 運動不足
- スマホやブルーライトの影響
- 精神的な病気
- うつ病(不眠症患者の90%に見られる)
- 不安障害
- 適応障害
- 身体的な疾患
- 睡眠時無呼吸症候群
- むずむず脚症候群
- 脳神経疾患
- 呼吸器疾患
- 薬の副作用
- ステロイド
- 気管支拡張剤
- カフェイン含有薬
- 環境要因
- 寝室の温度・湿度
- 騒音や光
- 寝具の問題
睡眠衛生の改善
- 規則正しい生活リズム
- 毎朝同じ時刻に起床
- 朝の太陽光を浴びて体内時計をリセット
- 規則正しい食事時間
- 睡眠環境の整備
- 室温:20~25℃
- 湿度:40~70%
- 適度な暗さの照明
- 静かな環境
- 入眠前の習慣
- 就寝1-2時間前の入浴(40℃程度)
- スマホやPCの使用を控える
- リラクゼーション法の実践
- 運動と食事
- 定期的な有酸素運動
- しっかりとした朝食
- カフェイン、アルコール、ニコチンを避ける
- 昼寝の管理
- 午後3時までに20-30分以内
統計データ
- 慢性不眠症:日本人成人の20.6%
- 医療機関での睡眠薬使用者:成人の約3%
- 性別による違い:女性により多い傾向
- 年齢による変化:年齢とともに増加傾向
- 日中の眠気:成人の15%が過剰な眠気を感じている

セルフケアのポイント
すぐに実践できる対策
- 朝の習慣
- 起床後すぐに日光を浴びる
- 規則正しい朝食
- 軽い運動やストレッチ
- 日中の過ごし方
- 適度な運動(散歩、軽いジョギング)
- ストレス解消法の実践
- カフェインの摂取量を制限
- 夕方から夜にかけて
- 夕食は就寝3時間前までに
- 入浴は就寝1-2時間前
- ブルーライトの制限
- リラクゼーション活動
- 睡眠環境
- 快適な寝具の選択
- 部屋の温度・湿度調整
- 遮光カーテンの使用
- 静かな環境作り
治療が必要な症状
- 週3回以上の不眠が3か月以上続く
- 日中の強い眠気や集中力低下
- 抑うつ気分や不安感
- いびきや呼吸停止の指摘
- セルフケアで改善されない場合
受診時に準備する情報
- 睡眠パターンの記録
- 現在服用中の薬
- 生活習慣の詳細
- ストレス要因
- 基礎疾患の有無
不眠症は現代社会において非常に一般的な疾患で、日本人の5人に1人が慢性的な睡眠問題を抱えています。重要なのは、単に「眠れない」ということではなく、それが日常生活に与える影響です。
治療の基本は非薬物療法(生活習慣の改善)であり、必要に応じて薬物療法を組み合わせることが重要です。一人ひとりの原因や症状に応じた個別のアプローチが必要であり、セルフケアで改善されない場合は専門医への相談をお勧めします。
不眠症は決して恥ずかしい病気ではなく、適切な治療により改善可能な疾患です。我慢せずに、早めの対処を心がけることが大切です。
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